補助簿 売上帳と仕入帳の記入方法

みなさん、お越し頂きましてありがとうございます。さるやです。

今回のテーマは(補助簿)の補助記入帳にあたる「売上帳」と「仕入帳」を紹介、解説していきます。

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今日の時点ですでに「現金出納帳」「当座預金出納帳」「受取手形記入帳」「支払手形記入帳」を解説しております。今回取り上げる補助簿も特定の勘定の明細情報を補完する役割を持っています。

つまり「売上帳」は勘定科目の売上の増減取引があったときに記入します。また、「仕入帳」は勘定科目の仕入の増減取引があったときに記入することになります。

■売上帳

ではまずは「売上帳」から記入内容を紹介していきます。下記取引例です。

①.A商店はミカン50箱を1箱1,000円でB商店に売上、現金で受け取った。

②.①で売り上げた商品のうち5箱は返品された。

③.A商店はC商店にリンゴ100箱を1箱2,500円で売上、掛けとした。

④.A商店はC商店に販売した3箱に瑕疵があったため300円の値引きを行った。

上記をまずは仕訳にしていきます。

そして勘定記入を表したのが下記です。※売上勘定のみ記載

仕訳と勘定をそれぞれ示しましたが、どこのお店に何を売ったのか、またなぜ売上が減少しているのかを読み取ることはできますか?仕訳・勘定だけでは読み取りに限界があります。したがって、補助簿が必要であるということになるのです。では一般的な売上帳への記入例を見ていきます。

まずは①の取引のみを記入してみました。左側から日付を記入する欄があります。今回は範例番号を記入しています。摘要欄には補助簿の役割が凝縮されています。どこのお店にうったのか=「B商店」と記載します。何を売ったのか=「みかん」、どれくらいの量を売ったのか=「50箱」、1箱の価格は=「@1,000」、決済方法は=「現金」などの情報です。ちなみに「@」は単価を表す記号です。今後も簿記を続けていく限り何度も見る記号になるかと思います。覚えておいてください。そして金額欄には合計額を記入していきます。今回、内訳欄は記入事項がありませんでした。内訳欄はB商店にみかん、バナナなど複数の商品を販売したときにその種類ごとの合計額を記入する欄です。

では残りの②~④をすべて記入します。

追加で説明させて頂くのは②、④の記入方法です。簿記で値引や返品があった際には朱書きするというルールが本来存在しています。しかし本番の検定試験では黒の鉛筆、シャープペンシルしか使えませんので特に意識する必要はないです。問題の資料で出題されるときは、括弧書き、太字になって記入が値引き、返品を示す場合がほとんどです。覚えておいてください。

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ここまでは通常の取引が発生したときの記入方法を解説しました。補助簿については記入として出題された場合、もう一仕事がありますのでそれを紹介します。

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帳簿の「締切り」と呼ばれる作業です。

締切り作業は主に月末や決算に行われる処理です。行っていることは単純で1月のまとめ(サマリ)を行い、区切りをつける作業とイメージしてください。具体的なやり方は下記のような記入です。

まず最後の取引の後に該当月の末日の日付を記入します。そして上から総売上高300,000円、売上値引・返品高5,300円、純売上高294,700円を記入してきます。

総売上高とは値引・返品を考慮する前の売上高を指す言葉です。

純売上高とは値引・返品を考慮した売上高を指す言葉です。そして純売上高は売上勘定の残高と一致する金額となります。

以上が売上帳の記入方法になります。

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■仕入帳

次に仕入帳を解説していきます。

記入方法は売上帳とほとんど同じですので1点だけ注意点を解説して終わりにさせて頂きます。

下記取引例です。

⑤.A商店はG商店よりバナナ@3,000円、40箱仕入れ現金を支払った。なお発送運賃が発生しており,5,000円も現金で支払った。

上記仕訳にしました。今回の発送運賃については「仕入諸掛」と呼ばれる付随費用です。

以前に「諸掛」の記事を書いておりますので、そちらをお読み頂いている方は復習となります。仕入諸掛は仕入勘定に含めて記録することがルールでした。したがって今回も左側、仕入の仕訳に3,000円×40箱+5,000円となり125,000円と含めて記録されることになります。この仕入金額に含めて処理という内容が記入の際の注意点になります。

上記、摘要欄の単価に注目してください。問題文では単価は@3,000円でしたが仕入帳に記入すると単価が@3,125円になっています。ここが注意点です!これは発送運賃5,000円の影響です。仕入れに含めて処理となりますので、単価としてもバナナ1箱の料金に加算されているのです。ここが唯一の違う点となります。

仕入帳も1か月の取引が終われば区切り作業として帳簿の締切りが行われることも同じです。その際、用語の紹介となりますが、値引き返品を考慮する前の仕入高を「総仕入高」、考慮した後の仕入高を「純売上高」と呼んでいきます。用語として覚えておいてください。

以上、仕入帳の話とさせて頂きます。

今回も最後までお読み頂きありがとうございました。

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さるや
  • さるや
  • 鎌倉市在住/簿記の元講師/現在は一般事業会社にて経営企画として経験を積んでいます。/専門は工業簿記・原価計算/社会人講座クラスを3級・2級・1級工業簿記を担当

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