Vo.1 損益計算書

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今回は損益計算書についてです。前回は簿記は「お金を記録するルール」であると話をさせていただきました。今回はそのルールによって作成される2つの書類に触れていきます。簿記は各々の書類の目的①一定期間の経営成績を明らかにすること②一定期日の財政状態を明らかにすることを一般に公正妥当なルールに沿って作成するためのお金を記録する方法が決まっています。
まずは損益計算書について触れていきます。損益計算書は一定期間の経営成績を明らかにする書類です。難しいことは考えず、単純に会社が1年間や3か月間でなど固定した期間でどれくらい儲かったのかを計算した報告書のようなものです。損益計算書はProfit and loss Statementなどと呼ばれ、通称P/L(ピーエル)と呼ばれています。考え方も単純で、①お金が増えた要因「収益」と②お金が減った要因「費用」の2つの要素に区分けしお金を記録していきます。一定期間記録を継続し、「収益」が「費用」より多くなっていれば、会社は儲けたということになります。そして会社の儲けのことを③利益と呼んでいるのです。儲けることができず、いわゆる赤字(損)については、④損失と呼んでいます。算式で表すと下のように表されます。
①収益-②費用=③利益 又は 損失
数字使って考えてみましょう。例えば100円を支払ってリンゴを買いました。リンゴを買ったことでお金が減ります。減った要因となるので、この100円は費用として記録します。その後リンゴを120円で他人に売りました。売ったのでお金を120円受け取り、増やしたことになります。この120円は増えた要因になるので収益に記録しておきます。ここまでの期間で会社の儲けを計算してみましょう。先ほど紹介した算式に当てはめると、①収益120円-②費用100円=③儲け20円となり、会社の成績はこの期間で20円儲けましたとなるのです。この計算体系を書類に組み込んだのが「損益計算書」です。様式は報告式とよばれる様式が一般的ですが、簿記の勉強という意味で下記のような勘定式を紹介させていただきます。この勘定式のイメージが勉強を進めていく上で非常に重要になってきます。検定試験を狙っている方はしっかり覚えましょう!

勘定式は①収益を図のように右側に記録して、②費用を左側に記録していきます。③利益は①収益から②費用を引いた残りですので、本来は右側に存在しているのですが、このままでは分かりにくいので、左側に表します。その結果、左側の合計と右側の合計は一致していくことになります。先ほども書きましたが繰り返します。この体系図のイメージは後々の勉強に非常に重要になります。上位級や税理士などを目指している方は特に試験テクニックや考え方としてずっとつきまわります。しっかり覚えましょう‼