Vo.0 「簿記」って何?

皆さん、はじめまして‼さるやと申します。 お越し頂き有難うございます。
私自身、大手資格予備校にて7年間簿記の専任講師をしておりました。講師の経験を活かして、簿記検定試験を検討、学習されている方に少しでもお役に立てばと思います。
まずは、簿記について「そもそも何?」っというような、ふんわりしている内容に触れていきます。なぜこのテーマなのか?というと、意外と簿記の概要、由来については試験に出てこないので書いてある書籍って少ないと感じたからです。
そんなことから、よく分からないけど「就職に有利」とか「転職に有利」とか、「社会人必須」「手軽に始めやすい」‥等の理由で勉強を始めたのはいいが、結局は何のためにやっているのだっけ?と成りがちです。あくまで試験に合格するための勉強しか触れる機会がないこともあって、なかなかそもそもの目的に触れられないことが多いと感じますので、文章としてここに紹介させてください。
「簿記」のイメージから。ちなみに皆さんは「簿記」という言葉を聞いてどんなことを思い浮かべますか?会社にお勤めの方はまず経理職を思い浮かべるのではないでしょうか?私も講師時代は社会人向けの講座を担当しておりましたので、多くの方は経理と答えが返ってきました。ちなみに学生の方に聞くと、答えは返ってきません。分からないというのが本音のようでしたね。私自身も学生時代は聞いたことない言葉で、就職活動をする中で、短期間でとれる資格として初めて簿記を知ったくらいです。恐らくは、簿記は特殊技能として認知されているから資格になるくらいなので、一般的なことではないんです。だから学生の方にイメージを伝えるときは「お金儲けに関連するルール」と興味を誘いました。
そう!簿記って、お金にまつわるルールなんです!だから「お金が増えたの?減ったの?結局、儲かったの?」ということを知ることが必要だから、会社には経理職があり、経理の情報をもとに社長さんは次は何にお金を使うかの意思決定をするわけなんですよ。会社の中だけでなくても、会社の状況を知ってからお金を貸したい銀行や、財産を増やすためにお金を投資する投資家・株主など、その情報を使用する人は多岐にわたります。皆さんが情報を使用する人間にいざなった場合、欲しい情報のひとつとして、情報の信頼性が気になるのではないでしょうか?だから信頼性を確保するひとつとして、簿記のルールを採用しているわけなんです!
少し難しく感じて来てしまいましたかね?大丈夫です。すでに多くの方は既に簿記を実践しています。それは何かと言うと子供のときに実践していた「小遣い帳」や個人で実践している「家計簿」等、お金の記録をしたことありませんか?それらとやりたいことは同じなんです!簿記の由来は「Bookkeeping」が鈍ったなど諸説ありますが「帳簿に記入する」が略語になり簿記になったとも言われています。お金のやり取りを記録するの以外と身近にあったものだったんですよ。ちなみに、「家計簿」も昔は家計簿記と言われて、学校で教えていたとか。
したがって、簿記の勉強するということは、「お金を記録するルール」を勉強することになります。「簿記ってなんなの?」と聞かれたら、「お金を記録するルール」と答えるのが伝わり易いのではないでしょうか?
最後までお読み頂きありがとうございました。