試算表の記入方法

みなさん、お越し頂きましてありがとうございます。さるやです。

今回のテーマは日商簿記3級の検定試験において超重要論点となります「試算表」を紹介していきます。

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なぜ超重要か?

なぜ重要なのかというとこの試算表と呼ばれる表の作成問題が第3問目に90%近くの確立で出題されます。そしてその配点は28点~32点と100点満点の試験の3割がここに充てられることになります。配点箇所は1か所2点で15か所前後、または1か所3点で10箇所など部分点が稼げますが、今から紹介していく試算表の性質は集計問題です。1つの論点で集計を間違ったり仕訳の判断を間違ったりすると芋づる式に2か所、3か所と点数を落とすことも十分考えられる問題です。また与えられる資料も多く、判断力と処理のスピード、集計の正確性が問われる問題形式となっています。

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試算表について

では、そもそも試算表とは何のために作成していくのか?それは日々日常に行われている仕訳、勘定記入において記録のミス、集計のミスなどがないかを校閲する間違い探しツールとして作成していくことになります。

試算表の種類

試算表は集計の仕方、方法によって大きく3つの形式に分けられます。

①合計試算表

合計試算表は仕訳を行い、勘定記入された各々の勘定の左・右の合計をすべて記入し左右の一致を確認し、間違い探しを行う試算表です。下記の勘定記入例をもとに試算表の記入例を示します。

記入方法はその名通り合計試算表です。左、右の左右の合計金額を各々の勘定科目ごとに集計していきます。現金勘定の左側合計が1,150,000円と集計され現金欄の左側に記入、現金勘定の右側は合計320,000円ですので現金欄の右側に320,000と記入していくようなやり書き方です。その他の勘定は左、または右側の片方のみが金額記入してありましたので、それぞれの合計を記入してください。なお、合計額が0円の場合は何も記入しません。最終的にすべて記入終えると合計試算表の左側合計が1,470,000円となり右側合計も1,470,000円となり左右が一致して完了となります。左右が一致しなかった時は何らかの仕訳処理、または集計が間違っていることになります。

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②残高試算表

残高試算表は各々の勘定の残高のみを試算表に記入していく方法です。この方法で集計を行ったとしても最終的に残高試算表に記入された左、右の合計は一致して完了していきます。①の資料と同じ勘定記入例を前提に残高試算表を集計すると下記のようになります。

現金勘定だけ紹介しておきます。現金勘定は左側合計が1,150,000円です。右側合計が320,000円です。1,150,000円-320,000円=830,000円となり残高が830,000円となりますので、この金額を現金欄の残高側、つまり左側に記入していきます。他の勘定は片方が0円でしたので金額が記入された方向の金額合計が実質の残高となります。この方法によって記入しても試算表の左右の合計は1,150,000円で一致していきます。

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③合計残高試算表

合計残高試算表は先ほど紹介した①合計試算表、②残高試算表の両方の記入欄を持つ試算表です。この方法でも左右の金額は必ず一致して終わっていきます。

以上が試算表の記入方法の紹介となります。今回はあくまで記入方法の紹介でしたので資料も簡易的に示しましたが、実際に出題される問題はおよそ、取引例が27個~32個与えられて、それぞれを自分で仕訳に起こします。そして自分で起こした仕訳を自分で集計して表に記入していくことになりますので、今回の紹介例で安心しないでください。恐ら3級の試験問題で多くの練習量が必要な内容になりますので確実に時間をとりひたすら反復練習を繰り返しましょう。

集計に時間がかかるため、資格スクールでは仕訳を切って、即集計の流れを推奨しています。なぜ仕訳を重視しているかというとこの第3問目の練習は、第1問目の仕訳問題の練習にもなるからです。正直いえばスピード重視と集計の確実性をとるならば、仕訳は切らず、ダイレクトに勘定記入を行い集計してしまう方が早いです。

どちらを重視するかは、これから試験までの時間の兼ね合いを考慮して皆様で選択してください。恐らくダイレクトに勘定記入できる方は仕訳が身についている方ですのでどちらでやっても差し支えはないかと思います。勘定記入がダイレクトにできない方は仕訳ベースのやり方をお勧めします。なぜなら、勘定記入が苦手な方は仕訳の判断がまだ甘いです。ぜひ仕訳の練習をしてください。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

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さるや
  • さるや
  • 鎌倉市在住/簿記の元講師/現在は一般事業会社にて経営企画として経験を積んでいます。/専門は工業簿記・原価計算/社会人講座クラスを3級・2級・1級工業簿記を担当

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