現金出納帳と当座預金出納帳

みなさん、おこし頂きましてありがとうございます。さるやです。

今回のテーマは補助簿の【補助記入帳】にあたる「現金出納帳」と「当座預金出納帳」を解説していきます。

☆彡現金出納帳

まずは「現金出納帳」です。現金の増加・減少取引についての内容をサポートしていくのが役割です。例えば下記のような取引があったとしましょう。

※1 A社はB商店に100,000円で商品を売上げて、現金で受け取った。

※2 A社はC社より50,000円の商品を仕入れて、現金で支払った。

仕訳として起こす情報は上記の通りです。ここ情報で皆さんはどこのお店に売ったのか読み取れますか?またはどこから商品を仕入れてきたかを仕訳帳に記載される上記の内容でわかりますか?判断できるのは、あくまで例文に情報が載っているからであって、実際に仕訳帳だけを見る立場になると判断がつかないことになります。

そこで【補助記入帳】は現金取引に関する詳細の情報を補完する役割として存在しており、経営に必要な情報を提供していることになります。

「現金出納帳」は仕訳をしたときに、左側、または右側のどちらかに現金の仕訳を行ったときに記帳する必要がある帳簿になります。

上記に書き方の解説のために「現金出納帳」の一部抜粋を載せました。まず。4/1の前月繰越と記載がある500,000円ですが名前のままですが、前月からの引き継ぎ分を示しています。つまり前月の現金の余りが500,000円であったことが読み取れます。

次に※1です。仕訳で表しましたが現金を増加させる取引でした。したがって収入の欄に100,000円を記録し、もともとあった残高を合算し※1時点で600,000円の残高となります。

そして摘要欄になぜ100,000円の収入があったかを簡単に記載しておきます。B商店に商品を売っていたので「B商店に売上」と簡単に記載します

摘要欄ですが日商簿記検定に出題された場合は自分で記載させる問題は完全解答がないため配点箇所にはぜったいになりません。

摘要欄に記載する内容を選択式で選ばせるような出題のされ方は配点対象になる可能性が大ですので落ち着いている選択してください。

続いて※2の内容を解説します

※2の取引は仕訳でも前述しておりますが、現金の減少取引です。したがって「現金出納帳」に記載する対象となります。したがって、50,000円の減少を支出の欄に記載します。そして※2の時点で残高は600,000円-50,000円で550,000円の残高となりますので、それを考慮して記載してあげてください。そして摘要欄にはその理由を簡単に記載しておきます。今回は「C社より仕入れ」と書いて終わります。

以上が「現金出納帳」の記入方法と記入欄における読み取り方です。この「現金出納帳」だけを与えられて仕訳に戻すという問題も出題されていきますので、現金出納帳の特徴、つまり現金の増減取引に特化した補助簿であることを覚えておいてください。これは仕訳になおすと必ず、左側、右側のどちらかには現金の仕訳が行われることを意味しています。

☆彡当座預金出納帳

今度は「当座預金出納帳」です。この補助簿も当座預金の明細情報を記載する役割を持つ補助記入帳となります。しかし、出金、入金の感覚で記録されていくことは先に紹介した「現金出納帳」と同じですので難しく考えず記載方法を読み取れるようになりましょう!

※3 A商店は買掛金200,000円の支払いとして小切手を振出した。(当座預金残高50,000円:ニ勘定制を採用)

では上記の情報を「当座預金出納帳」に補完情報を載せていきます。

※3の取引を「当座預金出納帳」に記載しました。前提の解説をしますが今回の取引前の当座預金の残高は50,000円との旨が記載されていました。それが4/1前月繰越に表れています。そして仕訳ではニ勘定制の指示により右側、当座預金50,000円そして当座借越150,000円で仕訳をおこしていますが、「当座預金出納帳」上ではまとめてしまって支出欄に200,000円を記入します。しかしその結果、50,000円から200,000円を払ったことになり残高は借金を表す150,000円と記載しています。この時現時点が借金状態であるかの表記は「借/貸」欄の表記で判断することになります。

資産として当座預金状態であれば「借」で示し、借金状態であれば「貸」で表します。

そして摘要欄には「掛代金の支払い」と書いておしまいです

※4 A社は商品を売上、小切手で受け取った代金300,000円を即座に当座預金に預け入れた。

※4の取引を追加しました。※4は商品を売上,代金300,000円を小切手で受け取った仕訳です。即座に当座預金に預け入れたようですので、上記のような仕訳になります。

この取引によって借金である当座借越自動返済され、残った150,000円が当座預金となります。※3と同じように「当座預金出納帳」では区分けはせず、収入欄に300,000円を記載しますが、借金を返済した後の残高となるため、見た目は同じ残高150,000円と記載しますが、資産をあらわす「借」を記入することで意味合いが変わってきます

以上が「当座預金出納帳」の解説です。この当座預金出納帳も資料として与えられて仕訳に直す問題が出題されていきます。ポイントは先ほどの「現金出納帳」と同じく、当座預金の増減取引があった場合に記載されていることが前提です。なので必ず仕訳の左、右のどちらかに「当座預金」の仕訳がされることを覚えておいてください。

以上、本日の解説とさせて頂きます。今回の内容は日商簿記3級だけでなく日商簿記2級の帳簿組織としても出題される内容です。2級を目指す方はしっかり各々の帳簿の特徴を覚えておいてください。ちなみに3級の試験前提であれば後回しで試験直前に勉強するものです。2級で、ガッツリ20点分の配点がくる内容に絡みます。しっかり復習していきましょう。

最後までお読み頂きましてありがとうございました。

さるや
  • さるや
  • 鎌倉市在住/簿記の元講師/現在は一般事業会社にて経営企画として経験を積んでいます。/専門は工業簿記・原価計算/社会人講座クラスを3級・2級・1級工業簿記を担当

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