簿記2級 有価証券の記録 期中取引

みなさん、お越し頂きましてありがとうございます。さるやです。

今日のテーマは「有価証券」の売買をみていきます。

「有価証券」とは株取引で用いる株式(株券)や個人にお金を借りる目的で国、地方自治体が発行する公債、一般企業がお金を調達するために発行する社債などを総称した呼び名です。商売をしていくときに、お店が本業としてではなく、あくまで資金の運用を目的として購入したり、売却したりします。お金に換金することができますので、属性は資産となります。

○有価証券の取得

ではまずは、有価証券を購入に買ってくるとき、取得するときの仕訳方法をみておきます。

特別難しいことではありません。しかし注意点が1つあります。有価証券を購入した際にかかった手数料などの付随費用については、その取得原価に含めてください

「取得原価」という言葉ですが購入時の支払う総額を意味します。有価証券は証券会社などを仲介して購入することがほとんどです。したがって手数料を支払うことがありますので、その手数料なども購入額とみなし、合算して仕訳をして、記録しておきます。ここは、範例を交えて流れを見ていきます。

範例① A商店は株式500株を全部で50,000円を現金で購入した。なおその際の手数料1,000円も現金で支払っている。

上記のように、仕訳をします。有価証券は資産に属する勘定科目です。したがって今回は購入したことにより資産が増加しました。左側「有価証券」51,000円と記録します。この時に手数料が1,000円発生しています。この1,000円を取得原価として「有価証券」に合算して記録することに注意してください。残りは現金(資産)を支払っています。右側、現金1,000円と記録して仕訳の完成となります。

○有価証券の売却

では、今度は売却をするときの記録例を見ていきます。ちなみに有価証券は価値が変動しているものも存在しています。「株券」がその代表例です。したがって取得した時よりも高い値段で売ることができればよいのですが、必ずしもそうとは限りません。したがって「売却益」が出たときと「売却損」が出たときの両方を紹介していきます。

売却益の場合

範例② A商店は先に取得した有価証券500株を現金60,000円で売却した。

上記のように、範例①で取得したときは500株を51,000円で記録しています。範例②ではそれを売却していますので右側、有価証券51,000円と資産の減少を記録します。この際、「売上」と記録しないでください。売上は主たる営業活動、お店の本業でえた収益を記録します。今回紹介している有価証券は本業以外での運用となりますので注意ください。

仕訳の解説に戻ります。範例②はもともと51,000円の株券を売却することで60,000円の現金を手に入れました。差し引き9,000円の儲けです。これを上記仕訳では、受け取った現金60,000円を左側に記録し、売却することによって9,000円分の資産が増えた儲けの内容を「有価証券売却益」(収益)として右側に記録しています。

売却損の場合

範例③ A商店は先に取得していた株金500株を49,000円で売却し現金で受け取った。

範例③はもともと51,000円の株券を売却したことは同じです。ただ違うのは対価として受け取った現金は49,000円です。なので差し引き2,000円の損が出ています。この損は2,000円分の資産が減少した原因と考えますので「有価証券売却損」(費用)で記録していきます。なので、左側、有価証券売却損2,000円と記録です。

○プラスα

ここまでが、有価証券の基本取引を確認してきました。応用って程の事ではないのですがここまでの範例は取得した株券を全部売買しましたが、その一部だけを売買することもあります。その時の範例を確認して終わりにしていきます。

範例④ A商店は先に取得した株券300株を40,000円にて売却して現金を受け取った。

上記、仕訳の黄色マーカーの金額は計算できましたか?これまでの与えられた情報を使って自分で試験でも計算してくださいね。金額の出し方を解説しておきます。以前にA商店は500株を51,000円で取得しています。そうすると1株は510円ですよね。今回は1株510円の株券を300株売っています。510円×300株で30,600円と計算ができるはずです。下記に算式を示しておきます。

1株当たりの計算を自分でする場合はついつい問題文だけに目が行き、付随費用を忘れて計算する方が非常に多かったです。あくまで記録した仕訳をもとに計算しますので、付随費用を取得原価に含める点は忘れないでください。

以上で有価証券の解説とさせて頂きます。最後までお読み頂きありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします。

さるや
  • さるや
  • 鎌倉市在住/簿記の元講師/現在は一般事業会社にて経営企画として経験を積んでいます。/専門は工業簿記・原価計算/社会人講座クラスを3級・2級・1級工業簿記を担当

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