簿記3級 訂正仕訳

みなさん、お越し頂き有難う御座います。さるやです。

今回のテーマは「訂正仕訳」と呼ばれる処理の解説です。「訂正仕訳」とは簿記で行った仕訳が間違って記録されてしまったときに行われる仕訳全般を「訂正仕訳」と呼びます。

しかし簿記の仕訳上で考えられる間違いのパターンは多くありませんのでそのパターンと訂正するための仕訳を考えながら解説していきたいと思います。

一応、書いておきますが、検定試験上でご記入してしまった問題に対する解答は「消しゴム」を使ってよいですからね。あくまで昔ながらの簿記、PCではなくノートに記入していた時代の実務上での話しが前提です。

ちなみに実務上の簿記は消しゴムなどで消した上で、書き直すことは出来ません。そのようなことが行われてしまうと、安易に記録が操作できることになりますので、利益操作が悪意をもってされる可能性があります。いわゆる「粉飾」と呼ばれる事象です。

なので「粉飾」を防ぐために、間違った仕訳(記録)は消去せず、「仕訳を使って修正しましょう」というのが要請です。

ではパターンごとに範例を使って修正方法をみていきます。

■間違い例① 左右が逆

範例① A商店は商品を50,000円で売上、掛けとしていたが本日、左右が逆に記録されていたことが判明しこれを修正した。

手順① 間違った仕訳を思い浮かべる(実際に書いてみる)

手順② 間違った仕訳を相殺するための逆仕訳を行う。

ここで①が②の仕訳によって相殺されたことになります。ただ相殺されただけで、記録上の残高は0円となり、取引をプラスマイナス0にしたにすぎません。総裁する仕訳を行った後の正しい残高にするには再度正しい仕訳を行います。

手順③ 正しい仕訳を行う。

これで、記録は相殺した後に正しい仕訳を上書きしたことになるので訂正は完了です。

このような手順で行っていくのですが、検定試験上で求められる回答は何処から何処の仕訳なのか分からないと言う質問をよく受けますが、今回は下記のように2と3をまとめた仕訳になります。

手順④ ②と③の仕訳をまとめる

以上が間違い例①の訂正方法です。他の間違いパターンも手順は同じです。この手順をしっかり覚えてください。

■間違い例② 左右のどちらかが科目を間違えている

範例② A商店は通信費として5,000円を現金で支払っていたが、誤って旅費交通費としていた。

手順① 間違った仕訳を思い浮かべる(実際に書いてみる)

手順② 間違った仕訳を相殺するための逆仕訳を行う。

手順③ 正しい仕訳を行う。

手順④ ②と③の仕訳をまとめる

如何でしょうか?手順はまったく同じでしたよね。1の誤った仕訳を2の仕訳で相殺し、3で正しい仕訳で上書きする。模範解答としては4の仕訳となります。結局のところ誤った1の仕訳も右側の現金は正しいので左側の旅費交通費だけを修正していることになります。なので5,000円分の金額だけ旅費交通費を減少させて、正しい通信費に移動させる振替の仕訳が模範解答となっています。イメージは下記のような流れです。

■間違い例③ 金額が間違っている。

範例③ A商店は商品50,000円を現金で仕入れていたが誤って5,000円と仕訳していた。

手順① 間違った仕訳を思い浮かべる(実際に書いてみる)

手順② 間違った仕訳を相殺するための逆仕訳を行う。

手順③ 正しい仕訳を行う。

手順④ ②と③の仕訳をまとめる

今回の間違い例③は金額を小さく計上していたことになり、左右の勘定科目は間違っていません。したがって、結論としては金額を本来の50,000円にするために、5,000円しか記録されていないところに45,000円を追加すればよいというのが模範解答の考え方です。今回は記録するべき金額が過小でしたが、過剰のときは反対に減少させる仕訳が訂正仕訳となります。

以上が間違いパターンです。少ないですよね?いずれにしても下記手順をしっかり身につけて頂ければ、どんな内容も正解にたどりつくはずです。しっかりと覚えましょう。

以上が「訂正仕訳」のやり方解説とさせて頂きます。今回の内容は、そもそも正しい仕訳がきちんとできることが前提です。訂正仕訳の問題が解けないという方は、そもそも正しい仕訳が出来ていない可能性があります。

手持ちの問題集を使用して、しっかりとした仕訳問題が解けるように練習、復習を行いましょう。

最後までお読み頂き有難うございました。

さるや
  • さるや
  • 鎌倉市在住/簿記の元講師/現在は一般事業会社にて経営企画として経験を積んでいます。/専門は工業簿記・原価計算/社会人講座クラスを3級・2級・1級工業簿記を担当

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