簿記3級 試験を終えて 2月検定

みなさんお越し頂きありがとうございます。さるやです。

試験お疲れさまでした!

日商簿記3級の検定試験お疲れさまでした。試験終了後にあれこれと考えることがたくさんあるかと思います。「やっと終わった」と一安心の方や、合格できているか不安など様々な気持ちがあるかと思います。

合格できているか不安な方は記憶で構いません。ぜひ自己採点をしてみてください。

解答速報として各大手資格予備校ではインターネットなどで随時予想配点をつけてください公開しているはずです。大手資格予備校の予想配点で70点をしっかりと越えることができればほぼ合格は間違いないです。記憶があいまいなのでという方もいらっしゃるかもしれませんが、とりあえずの目安として気持ちが落ち着くかと思います。

2級を目指していいの?

特に次に簿記2級の取得を考えている方はこのまま2級の勉強を進めてよいものかと疑問に思っているでしょう。元講師からの視点としては60点以上を自己採点で獲得または本試験の正式な点数を獲得できた方は簿記の基礎力としては十分ついていますので2級の勉強に進んでしまって問題ないです。

3級に合格していないのに2級の試験を受験できるのかと思う方もいらっしゃると思いますが、日商簿記検定は受験資格を設けていません。

3級合格の称号がなくても2級受験はできます!

3級がどうしても心残りである方は、次の6月の検定試験で3級・2級の併願受験をすればよいのではないでしょうか?また2級の勉強をしていけば、自然に3級の復習は必ず行うことになりますので、一石二鳥ですよ!

そして、何らかの理由で2級取得が絶対の命題である方は特に次の検定試験(6月)までの期間が非常に短いです。仮にスクール利用を想定していくと、週4回の講義ペースで進めていかないと大手資格予備校のカリキュラムが消火できないほど忙しいです。とくに急いていないという方は、11月検定を目指せばよいかと思います。3級の復習を行いつつ、2級の新しい論点に集中できるのでお勧めです!

少しだけ2級の出題構成を紹介します!

では少しだけ日商簿記2級の出題構成について話をさせて頂きます。日商簿記2級では120分間の試験で100点満点中70点以上を獲得できれば合格ということは3級と変わりません。違う点は「工業簿記」という論点が出題範囲に追加されることです。

商業簿記と工業簿記の優先は?

「工業簿記」とは製造業を前提として簿記となります。3級では考え方そのものが全く登場していませんので新規論点です。この新規論点が100点中40点分で出題されます。「工業簿記」は問題の性質上、一か所を間違うと芋づる式に点数を落としやすく、極端な話、0点か20点すべて獲得できるかの内容になります。※工業簿記は第4・5問目で各々20点です。

そして3級の簿記「商業簿記」は100点中60点の配点として出題されます。第1・2・3問目で各々20点です。「商業簿記」の論点は3級の延長上になる内容が多いため比較的勉強のイメージがつきやすいかと思います。

そして、どちらも満遍なく学習を行い問題ができるようになって頂きたいのですが、どちらが検定試験のカギを握っているかと問われると私は間違いなく答えます。

工業簿記です!!!

なぜ「工業簿記」であるかというと、商業簿記は一か所の論点はぶつ切りになり出題されるので極端な話「0点」になりにくいです。しかし工業簿記は0点が十分あり得ます。逆を言えば工業簿記をしっかり勉強しておけば40点の獲得容易に狙え、残り30点を商業簿記でとるという戦略の方がはるかに合格しやすいと感じてきました。残り30点は商業簿記60点中の半分ですよ!

上のような理由から、講師時代はまず工業簿記の完成を先に目指して、その後、商業簿記の論点を試験直前で固めるという戦略で指導をしてきました。

先に勉強の優先順位からの話をしてしまいましたが。気になる勉強量は3級と比較してどうなるのでしょうか?

はっきり言います!

3級の勉強量を1とすると

2級の勉強量は4です。

つまり4倍です!

勉強する範囲も多くなり、また短期間で合格を目指したいという方は特に前述したような優先順位で勉強を進めてください。

2級まで取得すれば、会社の経理でも意外と2級を持っている方は少ないようですので鼻が高く、実務でもより現実的な話に応用ができると思います。また後日、具体的に日商簿記検定2級の試験概要については書かせて頂きます。

最後までお読み頂きありがとうございました。

さるや
  • さるや
  • 鎌倉市在住/簿記の元講師/現在は一般事業会社にて経営企画として経験を積んでいます。/専門は工業簿記・原価計算/社会人講座クラスを3級・2級・1級工業簿記を担当

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